ブリーダーとはどういう仕事か

ブリーダーという職業が日本で多く知られるようになったのはだいたい1980年代くらいからのことです。

それまで日本国内でのペット犬や猫というのは近所から引き取ったりする雑種が多かったのですが、80年代くらいから特定の犬種が大人気になるという「純血種」へのこだわりが多く見られるようになってきたからです。

最初は人気の犬種は海外から輸入をされてきていましたが、ペットとして飼いたいという人が爆発的に増えたということから、輸入した犬種を国内で繁殖させて出荷するという職業が台頭してきました。

これがいわゆるブリーダーというものです。

中でもブリーダーという仕事を大きく社会的にクローズアップさせることになったのが1993年に起こった「埼玉愛犬家連続殺人事件」です。

事件は埼玉県大里郡江南町で犬猫の繁殖をしていた男性が日本で希少種である犬を繁殖させるための金銭トラブルにより、多くの人を巻き込む大事件に発展していったというものです。

男性は一大ブームになったシベリアンハスキーの繁殖で大儲けをしたあと、別のアフリカケンネルという犬種で再び大儲けをしようとして事件に巻き込まれたということで、単なる金銭トラブルによる事件ではなく日本国内で行われているブリーディングの実態の一部が表に出た衝撃的な事件となりました。

現在ではブリーディングについては厳しい規制や監視がされるようになりましたが、まだまだそれぞれのブリーダーたちの良心に頼って運営されているというのが現状です。

ブリーダー になるためには

ブリーダーになるためには必ず何らかの資格を習得する必要があるわけではありません。

ですが実質的には繁殖をさせた犬や猫についてそれが純血種であるという証明書を管理団体から発行してもらわないと正規の取引ができませんので、まずは団体の資格を取得し会員となることで活動していきます。

日本におけるペット犬管理団体で最も大きいのは「ジャパンケネルクラブ(JKC)」であるので、そちらが主催している「JKC愛犬飼育管理士」という資格を取得します。

この「JKC愛犬飼育管理士」という資格は環境省による「動物の愛護及び管理に関する法律」に基づく内容で構成されているので、民間資格ではあるもののかなり信頼性が高いものと言えます。

今後日本国内でブリーディングを仕事にしていくならほぼ必須の資格と言ってもよいでしょう。

また自宅などで新たにブリーダーの仕事をしていくためにはあらかじめ最寄りの保健所に「動物取扱業」の届け出をしなければいけません。

ブリーダー の主な就職先

ブリーダーとして仕事をしていくための一般的なルートとしては、上記の資格もしくは獣医師などペットに関わる信頼性の高い資格を取得したのちにまずはブリーディングをしている企業やお店に就職するというのが一般的です。

ブリーダーはそれ専門にしているところばかりでなく、ペットショップや動物病院で同時に行っているということもよくあります。

大きな施設になると常時数百頭にもなる犬や猫を飼育しているというところもあるので、いろいろと求人情報を探してみるとよいでしょう。